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街中で見かけたこの看板がツボに入ってもう大変です。

「さあ、目撃者になる覚悟はいいか。」 

シュールだよなぁ。
タイムリーだよなぁ。

 
というのも、いつ最近、ばんえい十勝(ばんえい競馬)で騎手が馬の顔を蹴って全国版のニュースで報じられたばかり。
主催する帯広市は騎手を戒告処分としたそうだ。

そもそも「ばんえい競馬」というのは農耕馬のレースで、一般的な競馬とはやや毛色が違う。
馬重1トンの大きな農耕馬に、何百キロものウエイトを載せたそりで、コースを競わせるものだ。
コースには2箇所の障害(台形状の小山)があり、馬力のある馬と言えど障害では一度休まなければ前には進めないのだ。
そんなレースだから、動物愛護団体から見たら「虐待じゃないか?」と捉えられるだろうし、
ましてや足で顔を蹴ったとなれば、誰が見ても可哀想となってしまう。

ただね、この映像が撮られたのは競走馬の能力検査での事らしく、デビュー間近の若馬が競走馬になれるかどうかを確かめられる場面だったという事。
騎手も必死だったんだろうね。
やってしまった事は認められる事ではないけれどね。
能力検査で不合格になった馬がどうなるかというと、たぶん「食用馬」に転向でしょう。
競走馬にして稼げるようにと日々頑張っている関係者としては、合格と不合格では天と地ほどの違いがあるに違いありません。
だから、顔を蹴った = 動物虐待 と、短絡的にケシカランと思うのはあまりにも単純すぎるという事。
もちろん、騎手や厩務員(その後、厩務員も蹴っていたという報道があった)が処分されたのは当然で、それを否定する気はさらさらございませんが。